世界中の空港のパイロットと管制官の無線のやり取りをYoutubeで公開しているVASAviationのコンテンツから興味深いものをピックアップしています。
今日は、ワシントン・ダレス空港にて、中国国際航空機が離陸時に左エンジンから出火。離陸直後で大量の燃料を搭載しているため、しばらく上空を旋回しながら燃料投棄を実施。その後、無事、ダレス空港に着陸しました。
視聴ポイント:
0:27 離陸時の画像。左エンジンから火炎が出ているのがわかる
0:46 管制官から、中国国際航空機へ、エンジン出火の連絡
しばらく、パイロットとの確認があるが、パイロットは状況を
確認のためか、幾分、緊張しているよう。
3:35 中国国際航空機パイロットが、燃料投棄エリアへの誘導を要求
それに対し、南方面へ誘導するとの返答。
5:03 中国国際航空機パイロットがパン-パンを三度続けて発信後、
左エンジンの出力を失っていること、方位190で6000フィートに
向かっていることを通知。
その直後からアプローチ担当との、消火しているか、搭乗員人数
の確認、残存している燃料の量の確認など現状の確認が行われる。
6:44 中国国際航空機パイロットから、燃料投棄終了後、ダレス空港への
着陸を希望するとの通知。
7:10 中国国際航空機パイロットから。燃料投棄までどれくらい待つ必要が
あるか確認の通話。直後に、燃料投棄を開始してもよいとの返答。
中国国際航空機より、燃料投棄を開始するとの通知。
7:28 アプローチ担当より、近隣の全航空機に、燃料投棄実施の注意喚起
8:03 中国国際航空機より、燃料投棄完了の報告。燃料投棄の時間は約20分
着陸準備が整ったことの通知。
この後、無事、ダレス空港に着陸。
離陸直後に左エンジンから出火して、パイロットもビビったと思います。パイロットの音声は、ずっと、少し緊張気味な感じがします。ただ、冷静さを失っていないのは、さすがに、プロフェッショナルです。ダレス空港の管制官たちの音声は、終始、冷静で、これくらいのことでは動じないのはさすがです。